Ăn cơm chưa?(アンコム チュア) ― 「ごはん食べた?」という挨拶から見えてくる、ベトナムと米の近い距離

フードカルチャージャーナル『RiCE』創刊10周年記念号
「お米の底力」に、ベトナムのおかってを掲載していただきました。

今回の特集は、創刊号以来となる「お米」。

その大きなテーマの一角で、
ベトナムの米食文化についてお話ししています。

取材の入口になったのは、
ベトナムで日常の中で交わされる、こんな言葉でした。

Ăn cơm chưa?
「ごはん食べた?」

親しい人同士では、
食事を済ませたかどうかを尋ねることが、
相手を気遣うひと言になり、
挨拶代わりに交わされることがあります。

日本語でいう「元気?」よりも、
ずいぶん具体的です。

まず、ごはんの確認。

cơm は、炊いたごはん。

けれど ăn cơm となると、
意味はもう少し広がって「食事をする」。

「ごはんを食べる」と「食事をする」が、
ほとんど同じ場所にある。

そんな何気ない言葉ひとつからも、
ベトナムの暮らしと「米」との距離の近さが見えてきます。

そして料理を見渡してみれば、
米は白いごはんの姿だけでは終わりません。

phở、bún、bánh tráng、bánh cuốn、phở cuốn、cháo。

麺になったり、
薄い生地になったり、
巻くものになったり、
蒸されたり、
ときには、とろりとしたお粥にもなる。

同じ「米」から始まっているのに、
たどり着く料理はずいぶん違います。

普段のレッスンでは、
それぞれをひとつひとつ別の料理として扱っています。

けれど今回、取材という機会をいただいたことで、
いつもは横並びにしていなかった料理たちを、
「米」という一本の線でつないで眺めることになりました。

すると、
いつも見ている料理の並びが、
ほんの少し違って見えてきます。

誌面では、そんなベトナムの米料理をいくつかご紹介しています。

撮影に使ったのは、
普段のレッスンでも登場している、
ちょっとキッチュなメラミンの器たち。

特別な撮影用に整えた食卓ではなく、
いつもの「ベトナムのおかって」の景色です。

見慣れた器に盛られた、
いつもの料理。

それがカメラを通り、
編集を経て、
一冊の雑誌の中にいる。

いつもの台所が、
ほんの少しだけよそ行きになったようで、
なんとも不思議な気持ちになりました。

発売の際には、
Instagramのストーリーズでもいち早くお知らせさせていただきました。

すると、さっそく雑誌を手に取ってくださった方や、
「読みました」と感想を届けてくださる方まで。

なんとも、ほくほく。

うれしい限りです。

わざわざ探してくださったこと。

ページを開いてくださったこと。

そして、読んだ感想を
丁寧に言葉にして届けてくださったこと。

ひとつひとつ、
とてもありがたく受け取っています。

本当にありがとうございます。

そして私も、
届いた『RiCE』を、
今度は一読者としてじっくり読んでおります。

これがですね。

ベトナムのおかってが載っているから、
という話をいったん横に置いても、
とてもおもしろい一冊でした。

同じ「お米」を扱っていても、

つくる人。
料理する人。
研究する人。
食べる人。

立つ場所が変われば、
見えている「米」もずいぶん違う。

ひとつの「お米」というテーマから、
こんなところまで話が広がるのか、と。

「うんうん、うん」と頷いたり、
「へえ」と立ち止まったりしながら、
ページをめくっております。

なかでも、
ベトナムのおかってのページのお隣。

doyoubiさんの記事に出てきた、

「米粉は猫みたい」という言葉。

米粉と猫。

一見、かなり遠い。

ところが読み進めると、

ああ、なるほど。
うんうん、たしかに。

なんだか妙に腑に落ちる。

それまで自分の中にはなかった言葉なのに、
一度そう聞くと、
その見方がすっと入ってくる。

こういう一文に出会えるのも、
雑誌を読むおもしろさだなと思います。

ちなみに、先月号は韓国特集。

ベトナムのおかってに来てくださる皆さまの中にも、
韓国好きの方、多いですよね。

こちらも、まんまと気になっております。(バックナンバー買いました!)

ベトナム、タイ、韓国。

国は違っても、
料理を入口に、
その土地の暮らしや文化をのぞいてみるのは、
やっぱりおもしろい。

知っている味から、知らない話へ。

知らなかったことから、
また食べてみたいものへ。

雑誌を一冊読むだけで、
頭の中の食卓が少し広くなるような気がします。

「お米」という、
あまりにも身近で、
つい知っているつもりになってしまう食材。

けれど、見る角度を少し変えるだけで、
まだまだ知らない顔が出てきます。

創刊10周年という大切な号で、
そんな「お米」という大きなテーマの中に、
ベトナムの食文化を置いていただけたこと。

そして、ベトナムの「米」について
お話しする機会をいただけたことを、
とてもありがたく思っています。

すでに手に取ってくださった皆さま、
感想まで届けてくださった皆さま。

改めまして、
本当にありがとうございます。

まだの方も、
ベトナムのおかってのページだけ、と言わず、
ぜひ最初から最後までじっくりと。

とても読み応えのある一冊です。

Food Culture Journal『RiCE』
創刊10周年記念号
「お米の底力」

書店、Amazon、楽天などで販売されています。

ぜひ、お手に取ってみてください。

オンラインでも購入できます。

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ぜひ、お手に取ってみてください。

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代々木アトリエ
11:00 16:00 レッスン内容
10/29 (木) No.73 ハスの葉包みごはん ¥9,500
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11/01 (日) No.73 ハスの葉包みごはん ¥9,500
11/19 (木) No.74 再登場!かもはら農園の新米 おかわりしたくなるベトナムおかず ¥9,500
11/21 (土) 午前:No.74 再登場!かもはら農園の新米 おかわりしたくなるベトナムおかず ¥9,500/午後:No.74 再登場!かもはら農園の新米 おかわりしたくなるベトナムおかず ¥9,500
11/22 (日) No.74 再登場!かもはら農園の新米 おかわりしたくなるベトナムおかず ¥9,500
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満
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12/12 (土) No.59 豚肉のヌクマム漬け手巻きライスペーパー ¥9,500
12/17 (木) No.75 ベトナム式ビーフシチュー(Bò Kho)¥9,500
12/19 (土) 午前:No.75 ベトナム式ビーフシチュー(Bò Kho)¥9,500/午後:No.75 ベトナム式ビーフシチュー(Bò Kho)¥9,500
12/20 (日) No.75 ベトナム式ビーフシチュー(Bò Kho)¥9,500
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10:00 15:00 レッスン内容
10/20 (火) ★andR cafe /バインミーランチ営業
10/25 (日) 午前:No.72 夏旅の余韻 ごはんとおかずレッスン ¥9,500/ 午後:No.38 ハノイの鶏おこわ ¥9,500
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11/02 (月) No.3 チャーカーハノイ ¥9,500
11/04 (水) No.1 パリッパリ!バインセオレッスン ¥9,500
11/10 (火) No.29 ベトナム式パッタイ?!炒めフォー ¥9,500
11/18 (水) No.63 焼肉バインミー ¥9,500
11/20 (金) No.74 再登場!かもはら農園の新米 おかわりしたくなるベトナムおかず ¥9,500
11/29 (日) 午前:No.66 ベトナム式焼き肉 ¥9,500/ 午後:No.32 牛串焼きのバインミー ¥9,500
11/30 (月)
満
No.66 ベトナム式焼き肉 ¥9,500
12/01 (火)
満
No.25 レモングラス五目鍋 ¥9,500
12/06 (日) 午前:No.74 再登場!かもはら農園の新米 おかわりしたくなるベトナムおかず ¥9,500
12/18 (金) No.75 ベトナム式ビーフシチュー(Bò Kho)¥9,500
12/30 (水) ★なみなみなます販売@ウツワヤマワ

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