箸置きひとつで、今日がちょっと整う。
皆さん、箸置き、持っていますか。
そして、それを日常的に使っていますか。
わが家の夕方は、だいたい戦場。
バタバタと買い物をして、
ごはんをバーッと作って、
「早く食べちゃってー!」が日常の合言葉です。
この日も、魚を焼き、ごはんを炊き、スープを温める
三口同時調理の時間勝負。
野菜をタタタタと刻んで “とりあえずのサラダ” を作り、
その横では、だら〜っとスマホを見ている娘。
つい「はよ、食卓の準備しなさいよ〜」と、
半ギレで言ってしまう私。
んもう。これが毎日の夕方のBGMです。
ところがその日、娘が
「は〜い♡」と立ち上がって最初に手に取ったのは、
“箸置き” でした。
箸置きにそっとお箸を乗せて、
テーブルの空気をすっと整えるように置く姿を見た瞬間、
あぁ、なんかいいな、と思ったのです。
食べられればいい、だけじゃなくて、
普段わたしが整えている食卓を、
ちゃんと見ているんだなぁ、と気づかされました。
半ギレしている母ちゃんの横で、
娘なりにそっと整えてくれた、そのやさしさに、
思わずちょっとうるっ。
ただの焼き魚もサラダも、箸置きひとつで
ぐっと上品に見えるものです。

実家ではテーブルにお箸の直置きが当たり前でした。
ランチョンマットなんてものもなく、
「箸置きなんて意味あるの?」
「洗い物が増えるだけじゃない?」
「タイパ悪くない?」
と考えてしまう自分も半分おりますが、
職業柄、お気に入りの器やグラス、箸置きはたんまり揃えております。
そんな中で見た娘の “ひと手間”。
その瞬間、「箸置き」という道具が
とてもやさしいものに思えました。
忙しない毎日の途中で、
たわいない焼き魚だって、好きな器にのせれば
「ディスイズ・グリルド・サーメェン!!」
なんだか二割増しで美味しそうに見える。不思議です。
ふっと心が癒される瞬間は、
案外こういう小さな所作に宿るのかもしれません。
好きな器を選び、
盛りつけ、
目で楽しむ。
それを忘れずにいたいなぁ、と思うのです。
たったひとつの箸置き。
されど、箸置き。
食卓は、やさしく整うものです。
そして、忙しない自分の気持ちも、
その日すっと整うのでした。
ベトナムのおかって
ほしじゅんこ
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